05 猛将

そんな中2年目を迎えると同時にある人物と出会う。

 

猛将だ。

 

猛将は新しく外部からのコーチで一番下のチームすなわち僕たちの指揮をとることになった。

名前の通り、猛将。戦術などなく気合いが作戦のような人であった。はじめから猛将は僕のことを気にかけてくれており、よく怒られもした。猛将もタカと同じことを僕に言う、真面目にやれと。

 

この猛将は次々に格上のチームを紅白戦で倒し、僕たちにできることをやらせた。

 

猛将の下で、怒られながらも確実に自分の欠点を少しずつ見つめ直していたような気がしていた。

 

時間が流れ、ようやく3年目を迎える。