03 完全アウェイ

単身で県外の高校にスポーツで乗り込んだとはいえ、ムードは完全アウェイ知り合いも誰一人としていなく孤独だった。しかもそれに加え、同じクラスの部員からチクられることが多く、入学前の監督やコーチの評判もガタ落ち。昼休みに教官室の横で窓拭きをやらされることも少なくなかった。

 

落ちるところまで落ちた。部の中でも一番下のチームだ。

 

しかし、いま振り返ると自分の過ちも多数あり、素行が悪かったように思える。特にサッカーをしている時など。

 

1年目は負のループからなかなか抜け出すことはできなかった。そんな中、1人だけよく慕ってくれる友達ができた。彼はまさに文武両道という男であった。そして彼は、寮生活をしている僕にとても親しくしてくれていた。いつも彼は真面目にやるだけだと僕を感化してくれたが、謎に僕はあまり耳を傾けることはなかった。

 

高校1年の時に新天地でできた、親友。

僕はその時、彼とは長い付き合いになることを確信した。